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ANDPADを活用し評価制度・給与体系を刷新、モチベーションアップで生産性が25%向上

株式会社渋谷工業 様

従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 作業時間などを手書きの日報で提出していたが、正確な残業時間を把握できなかった
  • 日報のほか、資料や図面もすべて紙に出力していたため、紙の使用量が多かった
  • 稼働日数で給与が決まる賃金体系だったが、人材採用が難航。社員の意欲向上にも影響
効果
  • 作業前後の写真、作業内容などを細かくANDPADに入力。データをもとに給与の評価軸を明確化
  • 社員のやる気がアップし、生産性が25〜35%向上
  • 現場で問題が起こった際にハウスメーカーへ迅速に報告。現場管理が評価され、表彰会社になった

株式会社渋谷工業のご紹介

札幌市を拠点に、北海道内の広いエリアで住宅基礎工事を手がけている株式会社渋谷工業様。1965年の創業以来、長年に渡って培ってきた施工技術には定評があり、大手ハウスメーカーや工務店から数多く引き合いが寄せられる実力派企業である。また、渋谷工業様は、ハウスメーカーから紹介を受けた個人のお客様のエクステリア・外構工事にも対応。設計から施工までトータルに携わり、心地良く過ごせる空間づくりに力を入れている。
今回は、株式会社渋谷工業 渋谷 直隆様に、ANDPAD導入の経緯や導入後の成果について、お話を伺った。渋谷様は、社員のモチベーション向上のために、ANDPADを活用し、社員の給与制度を大胆に改革したという。独自のANDPAD活用法に、ぜひ注目してほしい。

 

手書きの日報による出退勤管理に課題、数多くのシステムの中からANDPADを採用

渋谷工業様がANDPADを導入したのは、2019年。導入のきっかけは、「手書きの日報での出退勤管理に課題を感じた」ことだと、渋谷様は語る。

「以前は、現場から戻った後、当日担当した現場や作業時間、作業内容を手書きの日報で提出するのが原則でした。社員が記載した内容で判断していたので、正確な残業時間や移動時間、現場の進捗状況が把握できず、証拠も残っていませんでした。日報だけではなく、資料や図面もすべて紙に出力していたので、紙の使用量が多いことも気になっていました。」

そこで渋谷様は、施工管理アプリ導入の検討。展示会で7~8社から話を聞き、自社に必要な機能について、各社と話を詰めたという。多くのシステムを比較検討する上で、渋谷様が着目していたポイントを伺った。

「現場の職人が使うので、操作が分かりやすいという点を最も重視しました。普段から使い慣れているスマートフォンのコミュニケーションアプリのように使えるかどうか、しっかり確認しました。」と、渋谷様。

最終的にANDPADを採用した決め手は、何だったのだろうか。

「最初はシステム会社と一緒に、独自のアプリを開発しようと考え、何度も打ち合わせをしましたが、思うように進まず開発は断念しました。そんな時に、来訪したアンドパッド担当者からANDPADの機能を詳しく聞いたんです。施工管理アプリは大手の工務店が使うものというイメージを持っていましたが、ANDPADだったら当社がやりたいことを実現できると感じ、導入を決めました。チャット機能があり、資料や地図が簡単に参照できる点も魅力に感じました。」と、渋谷様は話す。

現在では、事務や協力会社を含めて、工事に関わるほぼ全員がANDPADを利用。若手社員は特に飲み込みが早く、すぐに使いこなすようになったという。

「20代~30代は、普段はベテランから指導をされる立場ですが、ANDPADに関しては、若手社員がベテランの写真撮影をサポートしたり、便利な使い方を教えたりしています。社内の新しいコミュニケーションツールになっています。」と、渋谷様は笑顔だ。

社員のモチベーション向上にむけ、現場管理を見直し、社員の評価制度・給与体系も見直す

ANDPADの運用開始後、渋谷様は、次に「社員の評価制度と給与体系の改革」に着手したという。その理由について伺った。

「以前は、稼働日数によって給与が決定する日給月給制を採用していましたが、この賃金体系に魅力を感じる若手は少なく、人材採用が難航していました。同時に、社員のモチベーション向上や定着にも影響があると感じていました。そこで、ANDPADを活用して、評価制度を大幅に見直すことを決めました。」と、渋谷様は明かす。

現在、渋谷工業様では、工事の難易度や作業量、各自の得意分野を考慮した上で、一人ひとりの給与を決定する賃金体系を運用している。例えば、現場責任者となった社員は、材料費・機材費を自ら決めて、自分の裁量で作業を進行。どれだけ工夫できたかを評価し、給与に反映する仕組みを構築している。同時に、重機の操作など、専門性の高い作業にも単価をつけ、件数に応じて給与に加算する。この賃金計算の根幹を、ANDPADが担っているという。

「作業前・作業後の現場写真を撮影した上で、作業内容や移動時間、使用した資材量などを細かくANDPADに入力させて、集まったデータをもとに賃金計算を行っています。従業員27名分を計算する手間はありますが、手書きの日報では把握できなかった作業スピードや作業効率、作業の証拠が分かり、誰がどれだけ評価に値する仕事をしたのかを明確化できました。」

この給与制度の改革に対して、社員の反応はどうだったのだろうか。

「最初は、『管理されている感覚が強くて抵抗がある』という意見もありました。しかし、給与制度の変更に欠かせない取り組みであると根気強く伝えたことで、だいぶ理解が進んできたと感じています。今では、社員も作業の証拠を残す意識が強くなってきました。ANDPADチャットで一人ひとりと個別にやりとりするチャットルームも設けているので、要望や問題も率直に伝えてくれるようになりました。」と、渋谷様は語る。

社員のやる気がアップし、生産性が25~35%向上

一つひとつの業務に意味や価値を持たせ、給与に反映する賃金体系へと大きく舵を切った渋谷工業様。その後、社員の意識に変化は生まれたのだろうか。

「社員のモチベーションは確実に上がりました。以前は、作業が早く終了した場合、時間を潰してから帰社していた日もあったと思いますが、今は次の現場に行って少しでも工事を進めようという意識に変わっています。実績を上げた分だけ給与に反映されるので、給与が倍になった社員もいます。」と、渋谷様。

渋谷様の集計によると、社員の生産性は25%~35%も向上。全盛期よりも社員数は減っているが、ほぼ同等の案件数に対応できているという。

「本来であれば、当社が現場監督を増員して見回りを行い、評価すべきところを、ANDPADにアップされるデータや写真をまとめることで、評価できているという感覚です。『社員の働き方や会社のあり方を変えたい』と考えていたタイミングで、ANDPADに出会えて良かったです。」と、渋谷様は語る。

また、ハウスメーカーからの評価にも、ANDPADが貢献している部分があるという。

「社員がやる気になり、次の現場へと急ぐようになって、現場清掃が行き届かない事態が一時発生しました。しかし、ANDPADにアップされた現場写真を見て指摘を繰り返したことで、現場美化が進み、今では取引先から高く評価されています。北海道に台風が上陸した際には、社員総出で朝8時から現場を回り、チャットで状況を共有して、10時には取引先へ現状報告を上げることができました。また、現場を掘削して発覚した問題なども、ハウスメーカーへ迅速に報告できています。これらの対応を含めて、当社の現場管理を評価していただき、その年の表彰会社になることができました。北海道は現場が広範囲にわたるので、ANDPADで遠隔地の現場確認や情報共有ができて助かっています。」

ANDPAD導入と同時に、評価制度の改革に踏み切り、社員の生産性を高めた渋谷工業様。「まだまだ試行錯誤の連続」と語る渋谷様は、今後も、社員が自分の裁量で休日を設定したり、案件を選んだりできるシステムの構築を進めていくという。社員一人ひとりの技量を伸ばす、新しい取り組みを続ける渋谷工業様から、今後も目が離せない。

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