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労働時間の低減や人手不足の対策に、ANDPADで現場管理の効率化を図るため 全地区で平準化した推進を実現

西部ガス株式会社 様

従業員規模 101〜300名
利用機能
課題
  • 人材不足が年々深刻化。担当者は常時30~50件を同時進行で管理しており、労働時間低減も課題に
効果
  • ANDPADチャットの活用で情報共有がスピーディに。工程の遅れが大幅に減少
  • 導入後の変化についてアンケートをとったところ、協力会社の約90%、社員の100%が「業務効率化が図れた」と回答
  • 図面や資料をすぐに確認でき、持ち歩く手間も軽減。お客さまの満足度向上にも寄与

西部ガス株式会社のご紹介

1930年の設立以来、暮らしと産業に欠かすことのできない都市ガスを、北部九州エリアの家庭・企業へと届けている西部ガスグループ様。家庭用・業務用ガスの安定供給に加え、省エネを実現するガス機器や発電設備の普及により、快適な暮らしの創造にも尽力している。2021年4月には、時代のニーズと環境の変化に対応するため、ホールディングス体制へと移行し、地域会社を設立。「お客さまから圧倒的な信頼をいただく、エネルギーとくらしの総合サービス企業グループ」を目指し、地域に根ざして幅広い事業を展開中だ。

西部ガス様は、都市ガス業界の中でも、いち早くANDPAD導入を進め、軌道に乗せてきた先駆的存在だ。今回は、西部ガス株式会社において、デジタルツールの導入を推進してきた設備技術部 設備工事グループ 江藤 博宜 係長はじめ関係者にお話を伺った。また、福岡地区・北九州地区でのANDPAD利用浸透に向けた取り組みも併せてご紹介する。

協力会社の人材不足や労働時間の課題に対して、ANDPADを活用し業務効率化を図る

西部ガス様は、2018年からANDPADをトライアルで使用開始。2019年より本格導入した。ANDPAD導入の背景には、「人材不足や長時間労働」の課題があると、江藤様は語る。

「工事会社の人材不足は年々深刻化しています。さらに当社の担当者も、新築戸建て住宅のガス工事・温水工事案件だけで、常時30~50件を同時進行で管理しており、労働時間低減の課題をもっていました。デジタルツールの活用による現場管理の効率化は必須でした。」

この課題に対応するため、西部ガス様はまずクラウドストレージサービスの利用を開始。

「資料の共有などに一定の効果はありましたが、もっと現場管理を効率化したいと考えました。そこで効率化したい場面を見直し、チャットや工程表といった機能をもっている施工管理に特化したアプリの検討を始めました。」と、江藤様は当時を振り返る。

複数のアプリを比較し、使い勝手を確認した上で、西部ガス様はANDPADの導入を決定。導入の決め手になったのは、「サポートの手厚さ」と「アプリ自体の使いやすさ」だったという。

「ANDPADさまは福岡に支社があり、顔を合わせて相談に乗っていただけたことや、カスタマーサポートの対応が迅速で丁寧だったことが、決め手のひとつになりました。また、現場の職人さんが悩むことなく直感的に使える操作性の高さや、現場管理を網羅したアプリの完成度の高さにも魅力を感じました。」

 

シンプルで指標化しやすい目標設定で利用を推進、IT推進者会議で成功事例の共有など推進力を強化

西部ガス様は、福岡、北九州、熊本、長崎、佐世保と、広範囲で事業を展開。この全地区でANDPADを運用するために、本社・各地区の二段構えで活用推進施策を実施したという。

まずは、江藤様が所属し本社機能を有する設備技術部 設備工事グループで、ANDPAD導入説明会を行い、全地区統一のルールを設定。最初は、スマートフォンの操作に苦手意識をもっている工事士の方々へ慣れてもらうため、シンプルな目標を定めた。また、各地区ではIT推進リーダーを置きその後の利用推進を強化した。

「最初は『1案件で1回以上報告機能を利用する』という目標を設定し、ANDPADに慣れてもらうことを意識しました。この目標を達成できるように、各地区で、それぞれに合った運用計画を立てるなど工夫してもらい進めました。この時、協力会社以外にも当社の社員へのフォローや継続的な運用計画など、各地区でIT化推進の取組みを担うIT推進リーダーを決めました。」と、江藤様は話す。

まずは、福岡地区での取り組みを伺った。

「今までは、各工程の工事完了後に、協力会社から写真付きで紙の報告書を提出してもらっていましたが、この報告書を廃止し、ANDPADでの報告に切り替えるよう協力会社にお願いしました。手間のかかる作業がなくなり、報告がより簡単になる点を全面にアピールし、利用促進を図りました。」

北九州地区では、独自のマニュアルを作成し、写真撮影方法を分かりやすくレクチャーしたという。

「北九州地区では、『ANDPAD報告用写真撮影の手引き』を作成し、協力会社に配布しました。特に隠ぺい部の写真撮影を徹底したマニュアルになっています。報告漏れがあった場合は協力会社へ連絡し、すぐに対応してもらう流れを繰り返して、利用の定着を図りました。」

そして、西部ガス様は、各地区の工夫を共有するために、各地区のIT推進リーダーを集めて、「IT推進者会議」を年4回程度実施している。ANDPADでの報告回数やチャット利用回数、写真アップロード回数など、利用状況を集計した月ごとのデータも、IT推進者会議の場で共有するという。

「同じ会社とはいえ、利用が推進できている地区と、推進に苦労している地区がありました。それぞれの地区の運用ルールや成功事例、問題を共有した上で、メンバー全員で協議し、各地区での具体的なアクションに落とし込んでいきました。IT推進者会議は、ANDPAD利用推進の平準化と同時に、各地区間の相乗効果が得られる良い機会になっています。」と、江藤様は語る。


全地区でANDPADの利用浸透を達成、業務効率化に貢献

現在、西部ガス様では全ての地区・案件でANDPADが定着している。また、工事対象の適用範囲も、新築戸建て住宅から集合住宅、業務用・商業用・官公庁まで、幅広い物件に拡大。契約ID数も大幅に増やしたという。

実際にANDPADを活用している福岡地区・北九州地区の皆様に、導入後の変化を伺った。

「福岡地区では、チャット機能を一番活用しています。電話だと1対1のやりとりで、他の人に内容を伝達することができませんが、ANDPADチャットは、工事関係者に一斉に情報を伝えることができます。現場の状況もリアルタイムで確認できるので、写真や報告の漏れもすぐに指摘し、指示が出せるようになりました。情報共有がスピーディになったことで、工程の遅れも大幅に減少しています。」

北九州地区では、どんな変化が生まれているのだろうか。

「北九州地区では、報告機能を活用して、現場の職人さんから、当日の作業内容を写真付きで報告してもらい、工事関係者約20名で情報を共有しています。工事定例会の資料も簡単にチャットで共有できるので、印刷や配布の手間が省けました。分譲集合住宅の工事で頻繁に発生する急な工程変更も、営業・工事担当者・協力会社全員にタイムリーに伝えられますし、未読・既読も確認できるため、連絡漏れが防げています。電話やメールで連絡をしていた当時のタイムラグもなくなりましたし、写真を見ながら話ができるので、やりとりもしやすくなりました。」

また、北九州地区では、協力会社や社員にANDPAD導入後の変化についてアンケートを実施。「業務効率化が図れた」と感じている協力会社は約90%、社員は100%という結果となった。回答の中には、「設計図書を持ち歩かなくて良くなった」という声もあるという。

「物件の図面や資料をANDPADで確認できるようになり、お客さまからのお問い合わせにスピーディに対応できるようになりました。物件資料を持ち歩く手間や、竣工図書から資料を探し出す作業もなくなり、負荷が軽減しています。お客さまの満足度も向上にも役立っていると感じます。」

江藤様からも、西部ガス様全体におけるANDPAD導入の成果について伺った。

「当社も協力会社も、確実に業務効率化が図れており、当社について言えば現場管理に掛かる時間の削減によって付加価値の高い業務への挑戦といった、良い効果が生まれていると期待しています。今後も、IT推進者会議での好事例共有や、ANDPADの新機能活用によって、さらに業務効率を改善していきたいと思います。」

業界に先駆けてANDPADの導入を進め、現場管理の業務効率化を推進している、西部ガス様。複数地区でのANDPAD活用に向けた取り組みは、同様のガス事業者の参考になるに違いない。

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