お客様に低廉で安定的な電力供給を。関西電力送配電が挑戦するDX化推進

関西電力送配電株式会社様

関西電力送配電株式会社のご紹介

関西電力送配電株式会社様は、発電・送配電・小売の3つの事業を行っていた関西電力株式会社様から分社化し、2020年4月より一般送配電事業を継承した企業だ。一般送配電事業とは、お客様のもとへ安全かつ安定的に電気を届ける社会的に重要な役割を担う事業である。2016年にスタートした電力小売自由化の次のステップとして、発電・小売と送配電が法的に分離されたことにより、多くの事業者が送配電ネットワークを公平に利用できる体制が整った。関西電力送配電様は、『「あたりまえ」を守り、創る』を経営理念に掲げ、人々の生活・産業の発展に欠かせない電気を安定供給し、社会を支えている。

関西電力送配電様では、変電および制御設備の修理・管理業務を担う部門において、ANDPADを活用している。今回は、関西電力送配電株式会社 工務部 変電グループでDX推進を担当している古賀 雄貴様と、工事設計を行う奈良支社 電力本部 電気グループの徳永 博文様に、ANDPAD導入の経緯や導入後の成果について伺った。


工務部 変電グループ 古賀様

コストを抑え安定的に電力供給するためにDX推進が必須だった

関西電力送配電様では、電気をエンドユーザーに届ける送配電ネットワークの利用料金を低廉化するために、生産性向上・効率化を積極的に推進している。古賀様が所属している工務部 変電グループでも、DXの実現を目指し、さまざまな取り組みを実施しているという。
「RPAを活用した業務自動化やスマートフォン・タブレットによる現場作業の遠隔支援、ペーパーレス化など、アナログな業務をデジタル化していく、さまざまな施策を検討・実施しています。作業時間やコストを検討した上で、良いツールはどんどん導入していこうと色々と模索しています。ANDPADの導入もDX推進の一環です。」

変電部門には、工事・保全・運転という3つの業務領域があるが、なかでも、変電設備の設備更新工事や増設工事を行う工事業務をメインに、ANDPADを活用しているという。工事件数は、変電制御部門で、大小合わせて年間1,000件以上にものぼると古賀様は語る。
「電力流通設備が大量に建設されたのは、電力需要が急激に伸びた高度経済成長期です。この設備が高経年化してきたため、設備工事やメンテナンスを行う機会は年々高まっています。しかし、人口減少が叫ばれる昨今、工事量の増加に合わせて、人員を増員することが難しくなっています。今後は限られた要員・コスト・時間の中で、従来の業務に対応することが求められるため、業務効率を上げて生産性を高めるためにもデジタル化を推進しています。」

工事設計担当者として、予算要求から工事発注まで携わる徳永様も、日々の業務の中で「もっと効率化できる」と感じていた部分があったという。
「工事関係書類はすべて紙で運用していたため、図面変更のたびに協力会社さんに現場へ持ってきていただいていました。協力会社さんの移動時間の長さは気になっていました。社外とメールでやりとりする場合は、メール添付ファイルは暗号化され、別途パスワードを送らなければならず、そういった手間も感じていました。」と徳永様。

「当時はメールで送った資料も最終的には紙に出力して郵送したり、持参したりしていましたね。書類の持ち出しによる紛失も心配でしたし、事務所内での書類管理も煩雑になっていました。また、工程表は随時最新化されていきますが、工程表を管理する工事設計者から、工事を担当する施工者や現場管理を行う当社社員に最新版が共有されておらず、双方の認識がずれていたり、工事日程の再調整が必要になったりなどの手間がありました。」と、工事設計経験のある古賀様も、当時感じていた課題を振り返る。

関西電力送配電がANDPADを導入したきっかけは、社員が建築分野の展示会で見つけたのがきっかけだった。しかし、当初のままでは導入する上でセキュリティ面の障壁があったという。
「当社はセキュリティポリシーが非常に高いため、ANDPADは一度、導入困難とされてしまいました。しかし、ANDPADが二要素認証に対応されたことで、当社のセキュリティポリシーをクリアすることができたのでANDPADの導入が実現されました。」と古賀様は語る。


奈良支社 電力本部 電気グループ 徳永様

一回使い始めてみると便利だと気付いて運用が進んだ

各支社での導入説明会を経て、ANDPADの運用を開始した関西電力送配電様。導入から約1年、現在の活用状況をお二人に伺った。
「一部の社員は利便性を実感してくれているのですが、まだアプリを活用することに不慣れな人は、紙でのやりとりに不便を感じておらず、さらに今後活用浸透させていくことが課題ですね。一方で、奈良支社では利用率が徐々に向上しています。徳永さんがインフルエンサーになって、クチコミでANDPADの良さを伝えてくれているんじゃないかと思っています。」と古賀様が笑いながら語る。

そんな徳永様は利便性を評価していただき、社内のさらなる活用浸透に向けて意気込んでいる。
「私は新しいものが好きなので、導入説明会の後、まずは試しにと利用してみました。その時に、ANDPADは本当に便利だと実感したんです。そこで、まずは私が所属する制御担当の工程で使ってみようと、運用を進めていきました。電力所や協力会社さんにも波及させていくと、皆さんも便利だと感じてくださって、今は他部署にも利用が広がっています。ただ、新しいものを使うまでに腰が重い人はいますので、そういう方々にどう働きかけていくかが今後の課題です。私自身は、もうANDPADがなかったら仕事が進まないほど、活用していますね。」

現在、ANDPADを活用する中でどんな機能を便利だと感じられているのだろうか。まずは古賀様に伺った。
「やはりチャット機能は便利ですね。どちらが問い合わせをして、回答を待っているかが分かりやすいです。メールだと件数が多く、内容が埋もれてしまって、気づいた時には返答期限が間近に迫っていた経験があるので、どちらにボールがあるのかが見てすぐに分かるのは、すごく便利だと思います。」

徳永様は「私は工事資料の共有ですね。ANDPADに資料をアップすればリアルタイムで共有ができるので、協力会社さんも便利になったと実感されています。」と語る。

また、徳永様は今後、工程表の活用も促進させていきたいという。
「以前から使用していたExcelの工程表を使い慣れている方が多いのですが、ANDPADの工程表を活用すれば、協力会社さんもさらに便利になり、喜んでいただけると思います。今は、自分の担当案件でANDPADに工程表を作成し、関係者をメンバーに招待して見ていただいています。私が実際に使用して感じた便利さをもっと周囲に伝えていきたいですね。」


古賀様(右)と徳永様(左)

コロナ禍、コミュニケーションに対する意識が変化し効率化が進んだ

関西電力送配電様では、現地での工事監理など、人と人が接する業務が多く発生する。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、関西電力送配電様にも少なからず影響を与えていたが、感染拡大を契機にしてコミュニケーションに変化が起きたという。
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大で人と人が直接会ってコミュニケーションをとることが困難になりました。そのような状況下において、メールを送っても相手に見てもらっているのか不明で確認のために電話をしたり、電話をかけても担当者が不在であったりなど様々な手間がありましたが、今はANDPADのチャット機能でコミュニケーションを取り、資料の共有を行うことで簡単に相手に確認して貰えているのかの確認ができるようになり、コミュニケーションが楽になりました。」と古賀様。

徳永様も同じく、導入後の変化を感じているという。
「今までは、工事設計者、施工者、監理者、協力会社がそれぞれやりとりをしていましたが、今は全員の動きがチャットで確認できますし、資料の閲覧履歴も分かるので、工事設計者としても認識が合わせやすく助かっています。」

最後に、今後の取り組みについてお二人に伺った。
「導入当初から便利さは実感していましたが、想定以上に効率化できていると感じています。まだ活用できていない部分も多くありますので、今後もANDPAD導入の旗振り役として、現場での運用を進めていきたいと思います。」と意欲的に語る徳永様。

データの一元管理を通じて効率化を図ることを目的として導入し、現在「その目的は十分果たせている」と古賀様は評価する。今後は次の段階に向けた構想を描かれているという。
「現在は、ペーパーレス化の実現に向けて検討を進めています。そこで、ANDPADさんにもご協力いただき新たな機能を共同開発しているところです。今後のDX推進に向けて更に進めていきます。」

関西電力送配電様は、電気の安全・安定供給と低廉な託送料金の責務を今後も果たし続けるべく、更なるDX化に向け取り組んでいる。社会の基盤を支えながら挑戦を続ける関西電力送配電様に、これからも注目していきたい。

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