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現場への移動時間を減らし、品質向上に取り組む時間を増やすことに成功!

株式会社石山工務店 様

従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • お客様への要望に応えるため、残業が増えてしまっていた
  • 情報伝達ミスにより、顧客からのクレームが発生していた
効果
  • ANDPADに情報を一元化し共有することで、電話の回数が減少
  • 現場訪問回数が減り、その分の時間を見積作成に当てられ受注スピードが向上
  • 残業時間は減りつつ、品質向上に向けた取り組みに時間が使えるようになった

株式会社石山工務店の紹介

北海道旭川エリアにおいて、新築住宅やリフォーム、リノベーション、さらには介護事業を手掛ける株式会社石山工務店。旭川で創業して60年以上、地域に根差した経営を一貫し、旭川の厳しい気候や環境に耐えうる家づくりを提案してきた。現在、旭川エリアにおいて2009年から2019年にかけて11年連続で新築住宅シェアNo.1を獲得し、なおも成長を続けているという。

そんな、石山工務店では2018年よりANDPADを導入いただいている。今回は、代表取締役社長である石山実様に工務店経営において大事にされている想いとANDPAD導入に至った経緯。また、ANDPADの導入推進を担当されている、リフォーム部門の溝口店長、新築部門の山城主任に導入後の変化や運用方法についてお話を伺った。


代表取締役社長 石山様

お客様の声を第一にというこだわりを追及した結果、ANDPADが必要だった

11年連続旭川地域の新築住宅シェアNo.1と継続的に実績を積み上げてきた石山工務店様。この背景にはお客様の評価を最も大切にするという石山社長の想いがあった。それは、石山社長が先代より会社を受け継がれて数年が経った頃、道内にハウスメーカーが参入してきたことがきっかけだったという。

「ハウスメーカー各社がどんどん旭川に入ってきて、凄いチラシを作っていました。そこに対して闘志が燃えてきて負けないぞという気持ちでしたね。蟻が象に戦いを挑むようなものだったけど、自分たちに何ができるかと必死に考えていました。ハウスメーカーにはデザイン、人員、資金量、全て負ける。それならば、地場である旭川でやってくと決めた以上、地元のお客様に満足していただくよう、とことんメンテナンスやケア、そして評判にこだわることにしました。受注に一生懸命になることよりも、受注いただいた新築・リフォームのお客様に絶対信頼されて、迷惑をかけない。アフターメンテナンスも、お金がいくらかかってもやろうと思っていました。納品した後のお付合い。それこそが小さな工務店が大きなハウスメーカーに勝てる唯一の領域。これを大事にして歩んできました。」と石山社長は語る。
この想いを掲げ40年以上経営を続けた結果、現在では地元のお客様からの評判が非常に高く、それは紹介実績に数字として如実に表れている。紹介率は約75%、そこから受注率は約65%と驚異的な数字である。

石山社長はお客様第一を実現するためにはお客様の考えや思いを知る必要があるという。その取り組みの一環として実施してきたのがアンケートだ。石山工務店では全てのお客様に必ずアンケートに回答していただいており、現在までその回収率は100%。それを全て石山社長自身で目を通し、コメントしているという。
「お客様のちょっとした一言でも、全てチェックしています。良い評価は青ペンで悪い評価は赤ペンで書いて、全部付箋を貼っています。設計や営業、新築もリフォームも全ての担当者になぜこうなったのか理由を書いてもらい、全て全社で共有し、反省し改善する。お客様は何を思い、何を言われているのか必ず全社員が見れるようにしています。」

一つ一つのお客様の声を通し改善し、お客様目線で行動するという価値観を徹底し成長してきた石山工務店。
しかし、石山社長は徹底したお客様志向を貫いていたからこそ、2つの課題が浮かび上がってきたという。
その1つは社員の働き方だ。
「やはり、会社は人だと思っています。社員やパートさんの働く意識やモチベーションが整っていなければ、どんなに営業やデザイン、コストパフォーマンスが良くても長続きしない。お客様の要望にとことん答えようとした結果、定時退社の日でも遅くまで残るような状態でした。この状況をどうにかしなければいけないと常々考えていました。」

もう1つの課題は情報伝達手段についてだ。
「例えば、お客様から営業にあの棚を3段にしたけど、5段にして欲しいと言われ、営業がインテリアコーディネーターに伝える。その場で「わかりました」と返事したものの、インテリアコーディネーターから現場に情報が共有されず、そのまま現場が進んでしまう。完成してみたらお客様の要望が反映されておらず、クレームに発展する。このように情報伝達ミスが原因で発生するクレームもあり、この問題をどうにか解決しなければならないと感じていました。」

これらの課題に対処するために白羽の矢が立ったのがANDPADだった。
「ANDPADなら関係者全体に情報を流せます。社内はもちろん、全業者さんに対して情報共有できる。例えば、仕様の納まりをFAX流して、電話で説明していた手間が、ANDPAD一つで全部できる。これなら現場の情報伝達を円滑化することができるし、何よりも社員の労力を少しでも減らせる。」
これが石山社長がANDPAD導入を決めた理由だった。

施工管理ツールを導入すると決まった当時はFCや地場近隣の親しくしている企業から社長にANDPAD以外に他社ツールの勧めがあったという。しかし、現在運用を担当している溝口店長がアプリの操作性が高く、職人でも利用可能なシステムだということで、最終的にボトムアップでANDPAD導入を決めていただいたという。

リフォーム部門担当の溝口店長

社内の意識改革から始めたANDPAD活用促進

施工管理ツールを導入されることが決まり、導入から実運用を任された溝口店長と山城主任。

まず導入して、一番苦労したのは職人さんなど協力業者に対する利用の浸透だったと溝口店長。
「一番大変だったのは、単純に使ってもらえなかったということでしたね。チャットでこちらが発信しても返信がない、ANDPADを見てくれないなど。最初はなかなか利用が浸透しなかったです。しかし、実際になぜ利用浸透しないか探ってみると、原因は職人さんではなく会社内にあることが分かりました。実は、当時社員の中でも使っている人と使っていない人がいました。そうすると、ANDPADを使わなくても電話をくれるし、FAXやメールでもくるから恐らく業者さんからしてみれば必要性が感じられなかったと思います。」

こうした中、推進担当者である溝口店長と山城主任は社内の意識改革から始めるようにしたという。
「毎週月曜日の18時から社内で工務会議があるので、そこで例えば推進担当者を中心にANDPADで工程表を統一化しましょうとか、ANDPADの話題に触れることで社内でのANDPAD活用の機運を高めていくようにしていました。」と溝口店長は語ります。

こうした取り組みを続け、徐々に社内、そして職人さんや協力業者の間での利用浸透が広まっていったという。
リフォームの現場を担当される溝口店長は職人さんとのコミュニケーションをできるだけANDPADに統一するために、緊急の場合以外は現場からの電話に出ないようにし、必ずチャットで返信している。そうすることで、ANDPADを使ってコミュニケーションを取ることが当たり前な状態を作り出せたという。
一方、新築の現場を担当する山城主任はANDPADで事前に必要な情報が関係者に共有されているため、電話の回数は導入以前と比べて大きく減ったという。

新築部門担当の山城主任

業務生産性が向上したことで品質向上に時間がかけられるようになった

今までは業者さんと複数の伝達手段でやり取りを行っていたため、余計に工事日程の調整が複雑化していたが、今はANDPADでやりとりを一元化したことで負担を軽減できているという。
「大工さんの上がりのタイミングが見えてきた段階で、工程表の仕上げの日程を調整して、担当の業者に通知しています。そこで仕上げ工事の業者さんが仕上げ工程を上げて、再設定後、返信してもらっています。今までは電話やFAXで確認していましたが、ANDPADを使って机の上で全て完結するので仕上げ工事の調整時間の無駄が削減されましたね。」と山城主任は語ります。

実際に当初、導入の目的でもあった働き方の改善が進んでいるか、現場担当者のお二人の目線からの意見を伺った。
「導入以前と今では現場に行く回数が大幅に減りました。今までだったら何もなくても心配だから現場を確認しに行くということもありましたが、こうした漠然とした不安がなくなったことで現場移動の回数が削減できました。その分、見積りの作成などの事務作業に時間を使えるようになり、結果的に次のお客さんの受注スピードが上がりました。」と語る溝口店長。

山城主任は「もちろん、以前と比べて早く帰る日は早く帰れていますし、業務時間の適正化ができています。でも、残業が減ったという実感よりも、自分たちが納得するモノづくりを追求して、お施主様にお渡しすることができているという感覚のほうが強いですね。」
働き方改革を前提として開始したANDPADだったが、導入した結果、石山工務店が理念として掲げ続けてきたお客様に寄り添うこと、より高い品質を追及することに繋がっているという。これは石山工務店ならではだ。

今までは導入の第一段階として、社外のANDPAD活用については写真のアップロードだけに限定していたが、今後は写真報告など利用機能を拡大させていく方針だという。お二人は現在そのための資料作成や打合せを実施ており、今後のANDPADの運用推進にも意欲的だ。

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