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大手 店舗内装工事会社が取り組む建設DX化推進の第一歩

株式会社エイムクリエイツ 様

従業員規模 301〜1000名
利用機能
課題
  • 協力会社との電話・メールで伝達ミスが起き、手戻りが多く発生
  • 社員間で資料などの情報共有がなく、急遽現場のフォローに入る社員が進捗を確認できない
  • 撮影した写真を会社PCに取り込む写真管理、画像を1枚ずつ貼る書類作成が、大きな手間に
効果
  • 夜間の工事担当者からの相談に、写真を確認しながら迅速に指示できるように
  • 写真管理・書類作成にかかっていた時間を短縮
  • 現場の写真をいつでもどこでも確認できるため、手戻りが減少

株式会社エイムクリエイツ様のご紹介

首都圏を中心にファッションビルを展開する丸井グループの一員である、株式会社エイムクリエイツ様。1977年より一般店舗の内装工事業に進出し、長年にわたって独自ノウハウを蓄積してきた歴史のある企業である。店舗の企画から内装デザイン、施工、店舗運営までトータルに対応できる体制と、丸井グループで培ったお客様視点の発想を強みに、次々と「売れる店舗」を創造。マルイに出店する専門店はもとより、丸井グループ以外の商業施設の設計・施工も手がけるなど、商空間の総合プロデューサーとして、一層活躍の幅を広げている。
今回は、主にマルイへ出店する専門店への営業活動,施工管理を担当するプロダクト3部 甲田 淳様(写真 1枚目)と、丸井グループ外の商業施設の施工管理を担当するプロダクト1部 窪田 早苗様(写真 2枚目)にお話を伺った。ANDPAD導入の推進メンバーであるお二人に、ANDPAD導入のきっかけや、利用浸透までの過程、導入後の変化について伺った。

 

導入のきっかけは紙を使った現場情報連携の限界

エイムクリエイツ様の工事の特徴は、お客様が来店し混雑する時間帯を避けながら、日中・夜間・土日問わず内装工事を行い、短工期で店舗内装を仕上げる必要がある点だ。スピーディに店舗づくりを進めるためには、工事内容の引き継ぎや協力会社との連携が欠かせないが、エイムクリエイツ様は、各担当者間の情報共有に課題を感じていたという。

「当時は、協力会社さんと電話やメールでコミュニケーションを取っていたため、『言った・言わない』『資料を送った・見ていない』といった伝達ミスが起き、手戻りが多く発生していました。また、社員一人ひとりが個々のPCに資料を保存し、協力会社さんと個別にやりとりをしていたので、業務全体が掴みにくく、ブラックボックス化していました。急遽現場のフォローに入るメンバーが工事の進捗を確認できなかったり、上司の知らない間に現場が進行してしまう事態も起きていました。」と甲田様は語る。

また、工事関連の写真管理や書類作成にも手間がかかっていたという。

「スマートフォンで撮影した現場写真を会社のPCに取り込んだり、自分の社用アドレス宛にメールで画像を送って、いちいちダウンロードしたりする作業が煩わしかったですね。取り込んだ画像を決まった書式に貼り付けて、報告書を作成する作業にも手間がかかっていました。工事関連書類は、現在も紙ベースで倉庫に保管していますが、作成にかかる工程だけでも省力化したいと考えていました。」と窪田様は語る。

そんな時、エイムクリエイツ様に大規模な案件の依頼が舞い込み、この現場の担当者間で施工管理ツール導入の検討が始まった。そしてツールの候補には他社案件で使用したものもあったが、検討の結果、ANDPADの導入を決定した。

「他社の案件で使用したツールに比べて、ANDPADはユーザーインターフェースが優れていると感じました。当社で使用していた複数のツールの機能を、ANDPADひとつでカバーできる点も魅力でしたね。加えて、カスタマーサポートの方々がお問合わせにスピーディに的確な回答を返してくれたことも安心感につながりました。また、開発のスピード感や現場の方が使いやすい機能を実装する感覚も優れていると思っていました。」と甲田様は語る。

使ってみると協力会社さんもメリットを感じ積極的に活用している

エイムクリエイツ様では、ANDPAD導入にあたり、甲田様、窪田様を含めた推進メンバーを招集。打ち合わせの中では、トップダウンでANDPADの使用を指示する案もあがったが、「それでは社内外からの反発が起きる」と多くの推進メンバーが感じたという。

「業界的な特徴だとは思いますが、社員も協力会社さんも比較的年齢層が高いため、デジタルに不慣れな方からは、敬遠される印象がありました。また、マルイに出店する専門店の場合、小規模な案件が多く発生するため、たくさんの物件を登録することに負担を感じる方もいましたね。」と甲田様は語る。

そこで、エイムクリエイツ様では、厳密なルールは設定せずに、ANDPADの導入をスタート。ANDPADを触って、利便性を実感してもらうことを第一に考えて、社員のログイン率を上げる声かけや、簡単な機能の利用をアピールし、段階的に浸透を図ったという。

「協力会社さんには、『ANDPADは難しいものではない』『写真登録がすごく楽になる』といったメリットを分かりやすくお伝えしています。招待メールをお送りした後、電話をかけて、URLへのログイン方法を説明することもありますね。また、基本的な操作を協力会社さんに周知するために練習用資料も作成しました。『難しそう』と感じてしまう最初のハードルを取り除けるように気をつけています。」と、窪田様は、日々の工夫を語った。

また、エイムクリエイツ様では、ANDPADを使いこなしている社員へのヒアリングや、ANDPADの使用感に関するアンケートも実施。活用事例やアンケート結果を社内にフィードバックしながら、利用価値を広めていったという。

「ANDPADを使いこなす社員が現れたことで、最初は抵抗感があった人もメリットを認識しはじめたと思います。自分で使ってみて便利さを実感できれば、爆発的に浸透していくでしょうね。」と甲田様は語る。

次に、エイムクリエイツ様で便利だと評価されている、ANDPADの機能について伺った。

「スマホで写真を撮影して、その場ですぐにアップロードできるのは便利ですね。PCへの画像取り込みの手間もなくなりましたし、現場の状況を写真で確認しながら、電話やチャットで打ち合わせができるのも助かっています。画像を一度に30枚アップできたり、メールでは添付できない大容量のデータもドラッグ&ドロップで簡単に共有ができます。あと、写真をアップロードする際に、自動的にリサイズして保存される機能もいいですね。写真のデータ容量が軽いと、報告書作成時にファイルが重くなりすぎず作業しやすく感じています。クラウドに保存すれば、撮影画像はすぐに削除できるので、スマホのデータ容量を圧迫することもなくなりました。」と窪田様は語る。

甲田様も「当社の仕様にカスタマイズした写真付きの日報を、簡単に作成できるのも便利ですね。管理者側でも進捗状況を随時確認できますし、日報を印刷すればそのまま保管資料にもなります。ANDPADのほとんどの機能を便利に感じています。」と語る。

 

ANDPAD導入を試金石に社内DXを推進

現在では、ANDPADという単語が、社内で飛び交うほどに利用が浸透してきたというエイムクリエイツ様。協力会社からも、「次の現場でもまたANDPADを使いますよね」と期待されることが増えたそうだ。導入後の変化は、利用者アンケートにも表れているという。

まず、一つ目は、現場の進捗確認や情報共有が大きく改善した点だ。夜間工事担当者からの相談にも、写真で状況を確認しながら的確な指示ができるようになり、迅速な対応が可能になったという。「昼間工事と夜間工事の引継ぎがスムーズになった」「ANDPADで情報共有ができるようになり、現場担当者の負担が減った」との声があがっている。

二つ目の変化は、時間の短縮と生産性の向上である。ANDPADに資料をアップするだけで、現場に関わる全員が確認できるため、個別にメールや電話をする回数が減少。写真の保存・報告書作成にかかっていた作業時間を短縮できたことも大きな変化だ。「図面や確認事項の共有がメールよりも早くなったので、作業ロスが減った」「日々の報告が簡素化できて、現場に集中できるようになった」という声が、協力会社からも寄せられているという。

三つ目は、手戻りの削減だ。現場の状況を写真でいつでもどこでも確認できるようになり、早期に改善に向けて動けるようになったという。実際に、設計担当者が遠隔で作業指示を送り、スムーズに施工を実施できている。
エイムクリエイツ様では現在、クラウドカメラや、図面・画像比較システムの導入が一部でスタート。積算業務の改善なども視野に入れて業務のオートメーション化を模索している段階だという。このデジタル化に向けた流れは、「ANDPAD導入がきっかけになった」と甲田様は語る。

「業務効率化が図れるとはいえ、ツールの導入にはコストがかかりますので、やはり社内のコンセンサスを得る必要があります。ANDPADも導入までにいくつもハードルを乗り越えなければなりませんでした。ただ、ANDPADの導入により成果があり、手応えを得られたので新しい施策の提案がしやすくなったと思います。この成功事例を起点に、デジタル化を推進していきたいですね。」

生産性向上に向けて、人の手が多くかかる業務の自動化や、現場訪問回数の削減を進めていく構想を描いている、エイムクリエイツ様。話題の商業施設を次々と生み出し続けるノウハウは、ITの活用によってさらに発展していくだろう。エイムクリエイツ様のDXのプロセスに、今後もぜひ注目していきたい。

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